実録・ブラック上司の見抜き方

こんにちは。トフィーです。
2017年卒業の大学生は、そろそろ就活を終えている人が多い時期でしょうか。また、社会人の方の中でも、「12月の賞与をもらったあとに転職を」と考えている人が増える時期かもしれません。
そんな未来の明るい学生や、転活中の社会人にむけて、自分の経験から「いかにしてモラハラパワハラをする上司(ブラック上司)から全力回避するか?」という記事を書いてみました。
これを読めばあなたも一流のブラック上司鑑定士!

今思えば企業説明会のときから赤信号だった

私が新卒入社した会社の副社長のエピソードです。

この方は、学生向け企業説明会の時点で「俺すごいだろ」というアピールを挟んでくる人でした。「この新規事業を提案したのは俺」「会社説明会なのに緩いノリで振舞う俺」「でも実力はある俺」……こういう態度を節々に感じ取りました。
今の私だったら、「きっとワンマンプレイヤーなんだろうな」「彼の腰巾着にならないといけないのだろうな」「そもそも社長はどうした」という考えに至るのですが、当時は、「何このカリスマ感!かっこいい!」とか思っちゃったわけです。バカですね。大学生だった頃の私は、お堅い企業面接官とばかり会っていたため、形式に囚われない彼の振る舞いが新鮮に見えてしまったのです。

そもそも論ですが、会社をアピールする場で、自分個人のカリスマ性を押し出す人は、役割意識が希薄すぎます。だってアピールすべきは会社の方なのですから。そういうところからも、「この会社はこの人の所有物のようになっているのだろうな、この人と相性が悪ければ社内でも居心地悪いだろうな」と推測ができるというものです。

それを理解していなかった当時の私は、そんな自由(笑)で先進的(笑)な企業に憧れ、とんとん拍子に選考が進んで有頂天、内定採用される運びとなったのでした。

正式に入社してからが地獄

入社後、彼の本性を何度も目にすることになりました。彼の行動から、自分の権威・権限・影響力を周囲に行使したいように見えました。
特定できない程度に、リク◯ビの企業紹介ページによくあるアレのオマージュで、当時のことを描写します(笑)

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■ある営業社員の一日の流れ

8:00 出勤

ノンストップでお仕事。

10:00 本当の出社時間

朝礼 副社長によるありがたいお言葉(営業部へのDis)。

10:05 テレアポ開始

同じ部屋にいる副社長が、営業部員の電話口によるセールストークを聞きながら、「◯◯だってよーwww」とからかいを始める。

また、副社長の「俺が会社の稼ぎ頭だ」自慢と、「俺がいないと全員ダメだ」アピールが始まる。

12:00 昼休み

ご飯を食べながら仕事をすることも多々。

13:00 営業続き、アポイントを取れていれば外出

副社長の機嫌が悪いと、通常業務をしていても、公開説教がスタート。この時に社内のルールがよく書き換わる。

19:00 定時

一日の営業件数が取れていなければ、別室にて副社長が飽きるまでお説教タイム。営業件数を取れていても、他の営業部員が未達なら巻き添え。大体2時間くらい一方的に詰め寄られる。

21:00 残業

次の日にむけて営業名簿作成。また、営業以外の関係業務が完全に営業個人に任せられているため、お客様が増えるほど非営業業務が増えて、営業にかけられる仕事時間が減る仕様。

23:45 終電。週一くらいの頻度で朝まで仕事。 

 

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※素材利用:無料イラスト【素材Good】

こう見ると、会社そのものにも多くの問題があったことがわかります。しかしこの記事では、副社長単体にフォーカスします。

「ブラック上司」の人物イメージ

注目ポイント① ルール無視の俺様マネジメント

前章で何個か見受けられるのが、ルール無視の傾向です。

まずは、定時後のお説教タイムですかねぇ。新しい営業課長が転職してくるまで、本当に毎日ありました。しかも営業部は副社長の直下組織ではないにも関わらず。←これ、一般的なピラミッド型の企業なら、絶対にやってはいけないのです。指揮系統の逸脱行為となります。本来は、例え上位のマネジメント層であっても、自分の担当しているポストの直下にない部署や部員に対して、直接命令や指導をしてはなりません。ちゃんとその部署を統括しているポストの人に話を通さなければなりません(非ピラミッド型組織ならまた話は違うかもしれませんが…)。

次は、彼の裁量でルールが書き換わるという点。本来は、正当な理由があり、正当な手続きを踏んで、社内ルールというものは変わるのです。
しかし、この会社の場合、昨日までOKだったことが、突然ダメになることがありました。ダメになる理由は確かに正当性もあったと思います。しかし、昨日までは、ダメだと言い出した張本人である副社長も、同様の行為をしていたのです。
それでは説得力なんてありませんし、たまたま機嫌が悪かったから禁止にしたのだ…と取られても仕方ありません。実際にそうでしたし。

このように、指揮系統の無視や、ルールを不当に書き換える態度は、ブラック上司と呼んで良いでしょう。

注目ポイント② 自分上げ・他人下げで過剰な欲求を満たす

次の注目箇所は、自分上げ・他人下げですね。自慢や、周囲をバカにする…こういう態度から透けて見えるのは、「自分の力を認めさせたい、自分の権力を徹底したい、周囲を平伏させたい」という心理。つまり、承認欲求・権威欲求・支配欲求のトリプル役満です。
SNSでたまに話題になる程度の承認欲求なんてかわいいもんです。いい大人が、勤務時間中の職場で、「俺がいなきゃこの会社終わるだろ〜?www」と大声で同調を求める姿に比べたら…。そしてそれを止めない周囲の社員…勤続年数が長い社員はみんな彼に対して従順でした。

このように承認欲求・権威欲求・支配欲求が実際の行動として表れている人も、「ブラック上司」として要注意です。

注目ポイント2つをまとめると、組織ルールというハード面と、周囲の人間関係や心理というソフト面の双方を、不当に蹂躙して充足感を得る人と言えそうです。

まぁでも相性の面も大きいよね

とは言え、彼と上手くやれる人も少しはいたわけで、自分との相性の問題も大きいです。ただ、もし私が面接の時点で、「この人とは相性悪いだろうな」と判断できていれば、入社せず、こんな悲劇を避けられたのだろうな、とも思います。結局、相性最悪のブラック上司から全力回避したければ、最初からそういうタイプが評価される会社に入らないことが最善ですので。

あの時の自分を振り返り、どうして副社長との相性の悪さに気付けなかったかと考えると、「自分自身の性格の理解の浅さ」と「世の中には色んな人間がいることへの無知」に尽きます。

私は「裁量が認められた上で、周囲と協働する」環境が一番成果を出せるのですが、上司は「目標到達とその手段まで厳しく管理、個人プレイを強く推奨して社内競争を超えて敵対するような環境を作りたがる」タイプの方でした。ただ、彼は表面的には、「器が大きく多様性を認める」ように振舞う人だったので、若かりし頃の私は、彼の本来のタイプをすぐに見抜けませんでした。

こういう自己理解と他者分析が、当時はできていなかったのです。当時の私は、就活神話によくある「環境を言い訳にするな」理論を信じていましたし、上司のことを「これだけ個性が強い人だから、実力さえあれば周囲の個性も認める人なのだろう」と判断していました。

その結果、自分と相性最悪の会社&上司の元へ入社してしまうのでした。

この会社を辞めた後、私は彼を理解するために、サイコパスがいかにして企業に潜り込み巣食うかを描いた傑作、『社内の「知的確信犯」を探し出せ』を読みました(笑)
この本と上司を照らし合わせて考えてみると、上司はサイコパスではなかったと思います。サイコパスであれば、短絡的な金銭的利益を最大目的として、非道徳的かつ周囲を振り回す行為に出ると思います。しかし彼の目的は金銭的利益ではなく、周囲を振り回すことそのものに喜びを見出す、権威欲求の強いナルシストだったと思っています。

まだ彼の人間性について言及していないこともあるのですが、それは今後小出しにしていきましょう。

彼のようなタイプとはもう二度と上下関係を結びたくない――今思えば、あの経験が、人間観察ブログを開くようになった遠因なのだろうなぁと思います。

己を知り相手を知れば百戦危うからず、ではありませんが、人間観察とは、自分のことも相手のことも観察を通じて理解し、最適な判断をするための手段だと、考えています。

話には聞いたことあったけど、1日の流れに見るトフィーさんの元職場が、ブラック過ぎて……。かなり辛い体験だったとは思うけど、これがトフィーさんの人間観察の原点や、自分自身を知る事に繋がったンだとしたら、全ては無駄ではなかったのかも??

【次回予告】
11/30(水)はトフィーによる小ネタ更新です!

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