人間観察されるのは怖い

皆さまごきげんよう、トフィーです。ちょっと自ブログのアンチテーゼみたいな話をしたいと思います。先週のなつめさんの記事に引き続き(笑)

人間観察されるのって怖い

過去に出会った人の中で、人間観察において「自分以上だな」と思わされた方がいました。かつての同僚です。彼女は一見すると、少しのんびりした性格の人でした。しかし、ある日、彼女の鋭い観察眼を知ることになります。

それは少数の飲み会でのことです。雑談の流れから、自分達の部署の人間関係の話になりました。すると、彼女は、部署内の複雑な人間関係の機微について、事細かに話すのでした。

「あの2人は、部長の歓心を買おうと、内心で競い合ってますね」
「あの人はすごいプライド高くて、マウンティングもひどいのですが、ツボは抑えやすいですね」

こんな風に彼女が語るとき、彼女自身の感情に何の揺らぎも見えないのです。通常だと、人が自分の周りの人間について語るときは、その話者自身の感情が表に出るものです。例えば誰かが「あいつはできる、できない」と言っているとき、本人の驕り高ぶりが表情や声色から透けるものです。
しかし彼女の話しぶりから、そういった感情は読み取れないのでした。完全に隠しているのか、無いのか…。恐らく後者だと思っています。彼女は、まるで宇宙人が地球人を観察するかのように、ニュートラルに観察しているように見えました。別の生き物のことだから、本人の感情は刺激されない。淡々と周囲の行動を観察し、その心の動きを推測する…そんな風に見えました。
人間観察を得意とする人には今までにも会ってきたものですが、恐怖を覚えたのは初めてです。観察の鋭さもそうですが、彼女自身の感情の揺らぎが見えなかったことが、何より怖かったのです。

「一体、あなたに何の得があって、そこまで人間観察してるの?」

と、尋ねたくなりました。きっと、損得ではなく、もしかしたら好奇心ですらないのかもしれません。彼女の感覚器があまりにも敏感すぎて、周囲の情報を拾い上げてしまう。そんな風に見えたのです。

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「自分の身を守りたい」「人間って面白い」という動機で人間観察をしている私とは、似ているようで非なる人でした。そして私が慄いたことにも、彼女は気付いたのでしょうね。最初は「この人、私と同種かも!」と思ってワクワクしながら聞いていた私も、心に恐怖が浮かび始めました。すると、自然に人間観察の話は終わったのでした。私の気持ちを察した彼女が自重したのかもしれません。決して表情や声色には出していないつもりだったのですが…。

人間観察をされるのが怖い理由

人間、誰にだって「周囲からこういう人間だと思われたい」という欲求があるものです。有能だと思われたい、個性的だと思われたい、モテると思われたい…こんな具合で。
そして、この、「◯◯と思われたい」という欲求が、その人の弱点でもあるのですよね。
誰かから「あなたは◯◯ですよね」と言われれば、とても喜んでしまうでしょう。だけど、その発言が、心から出た言葉ではなく、観察から「こう言われたいんだな」と思われたゆえの発言だとしたら…。
その発言者の意図を考え込んでしまいます。

人間観察してくる人達との付き合い方

「人間観察ゼミ」を謳っているやつが、こんなことを書いて良いのか…(笑)

人間観察を得意とする人達と付き合う上では、「取り繕わない」ことが一番だと思います。先述した彼女と私の共通点だったのは、「何かを取り繕っている人」に対して目が向きやすい、ということでした。

「この人、発言と行動が一致していないな」
「この人、とても強い言葉を使っているけど、その割に気が弱いな」

こういう違和感を覚えると、その矛盾の理由を解明したくて、つい観察してしまうのです。

反対に、自然体で取り繕っていない人に対しては、好意的な目を向けやすいです。取り繕わない、ということが、どれだけ難しいことか、よくわかっているから。

人間観察している・されている、ということを抜きにしても、自然体で振る舞える人というのは魅力的です。「マウンティング」なんて言葉が流行った点から見ても、「周囲より上でありたい」と虚栄心が膨らみがちな現代社会で、自然体で無理なく振る舞える人は、自分の軸をしっかり持っている人だと思います。

そんな素敵な人と友達になりたいなぁと思いつつ、マウンティングや虚栄心が渦巻く現場を見かけると、ジャーナリスト精神発揮して観察してしまう、悪い癖…。

自分の隠した本音を見透かされると思うと、確かに観察されるのは怖い(笑)でも観察する側としては、それだけ「人間に興味がある」「人間が好き」って事なんですよね。もちろん、いつも自然体な人は魅力的ですが、多面性があるというのもまた、奥が深くて魅力的だなと感じます。

【次回予告】
5月3日(水)はなつめの小ネタ更新です。

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