トフィー、「ていねいな暮らし」を始める。

「太陽のパスタ、豆のスープ」という小説がある。宮下奈都さんが書いたものだ。
20代後半の女性「あすわ」が、婚約者に婚約破棄されたところから、物語は始まる。幸せの絶頂から不幸のドン底へと落とされたあすわが、「ドリフターズ・リスト(やりたいことリスト)」と、周囲の人々との交流を支えに、少しずつ回復し、自立した大人として成長する物語だ。婚約破棄という暗い始まりをするにも関わらず、軽妙で明るい文体が、読者を心地よい没入感へ誘う。

この「あすわ」が、やりたいことリストの中で、一番最初に実現したのが、「一人暮らし」だった。
生まれてからずっと実家暮らししていたあすわが、叔母の「ロッカ」の手配の元に、トントン拍子に一人暮らしを始める。その後、少しずつあすわが「生活力」を身につけていく様が、とても微笑ましく頼もしい。

❇︎〜〜〜❇︎〜〜〜❇︎ここまでが本のご紹介です。❇︎〜〜〜❇︎〜〜〜❇︎

この小説は、一年前に読んでいたものですが、つい最近再読していました。今の自分と、あまりにも重なるので(失恋や婚約破棄などはしていませんよ 笑)。
私もようやく実家を出て、一人暮らしを始めたところです。

私は「仕事を頑張りたい」「結婚?興味ない」と、常々言っていますし、今でもその気持ちは変わりません。だから、結婚に必須である、家事スキルも興味なかったのですね。

だけど、一人暮らしを始めたら、この細々とした家事の楽しいこと。
料理、洗濯、洗い物、掃除…これらを丁寧かつ効率的に行うことが、すごく楽しいし、「今、地に足をつけて生きている」という実感に繋がっています。
実家を出る前までは「家事なんて面倒臭い」と思っていたのですが、「毎日やらなくちゃいけない」ということが、自立した大人としての自分の楔になっているような気がします。

あと、こだわりの家具や雑貨を使って生活を回すから、楽しいのだと思うのです。ナチュラルでシンプルな食器でご飯を食べるのも、天気のいい日にブラウンのワイヤーのランドリーバスケットで洗濯物を干すのも、調えられた家具のある部屋を掃除するのも、全てがワクワクします。

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高い雑貨やインテリアを使っているわけではありません。無印良品や百均やAmazonを活用しまくってるし。
だけど、自分が「これ使って家事したいなぁ」と思ったもので家事をするのは、幸せな気持ちになれるものですね。

何だかようやく大人になれた気がします。

次回予告
5月14日(日)はなつめの個人記事「不謹慎~誰のための言葉?~」です。

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